「Gemini に聞いたらうちの店が出てきたのに、ChatGPT に同じことを聞いたら出てこなかった」。こんな経験はありませんか。
同じお店、同じ質問でも、AIによって答えが変わるのは珍しいことではありません。原因は、AIごとに見に行っている情報が違うことにあります。この記事では、Gemini と ChatGPT の違いに絞って、なぜ出方が変わるのか、自分のお店で確かめるにはどうすればよいかを解説します。Claude なども含めた全体の早見表は AIにお店を紹介してもらうには? にまとめています。
2つのAIが見ている情報
Gemini:Googleの検索とGoogleマップ
Gemini や、Google 検索の上に出る「AIによる概要」は Google のサービスです。そのため、Google の検索結果や Google マップ(Googleビジネスプロフィール)の情報を使いやすい仕組みになっています。営業時間・口コミ・写真などを Google マップで整えているお店は、Gemini でも紹介されやすくなります。
ChatGPT:Bingなどの検索結果と、お店のサイト
ChatGPT は Google のサービスではないので、Google マップを直接は見ていません。OpenAI のヘルプ(ChatGPT search)では、外部の検索サービスやパートナーの情報を使って答えていること、サイトが答えに出るには OpenAI の検索用プログラム(OAI-SearchBot)の巡回を止めないことが説明されています。
その「外部の検索サービス」の中心は Bing だと、業界の分析では見られています(OpenAI は検索の提供元をすべて公表しているわけではありません)。ChatGPT は Bing などの検索結果から、お店のサイトや口コミサイトを読んで答えを作っていると考えられます。
Googleマップを頑張っても届かない理由
ここまでをまとめると、Google マップの情報は Gemini にはまっすぐ届きますが、ChatGPT には直接は届きません。Google マップ対策(MEO)だけに力を入れてきたお店が「Gemini には出るのに、ChatGPT には出ない」となりやすいのはこのためです。
反対に、Google マップの登録はまだでも、サイトの情報がしっかりしていて口コミサイトにも載っているお店が、ChatGPT には出てくることもあります。どちらが良い・悪いではなく、見ている場所が違うと考えるのが分かりやすいです。
それぞれに効く対策
| AI | 主に見ている情報 | 効く対策 |
|---|---|---|
| Gemini・GoogleのAI | Googleの検索とGoogleマップ | Googleマップの情報と、サイトの情報をそろえる |
| ChatGPT | Bingなどの検索結果、サイト、口コミサイト | Bingへの登録、サイトに答えになる文章を置く |
| 共通 | お店の名前・住所・電話・営業時間 | どこを見ても同じ情報にする |
ChatGPT 向けにまずやりたいのは、Bing Places(Bing版のお店の登録)です。Googleビジネスプロフィールの情報を取り込んで登録できるので、Google マップを整えているお店ほど手間はかかりません。あわせて、自分のサイトに「駐車場」「予約」「料金」などよくある質問への答えを文章で書いておくと、ChatGPT がサイトを読んだときの材料になります。
そして、どちらのAIにも効くのが情報をそろえることです。サイト・Google マップ・Bing・口コミサイトで、店名・住所・電話番号・営業時間が1文字でも違うと、AIが迷う原因になります。
2つのAIで、自分のお店の出方を比べる手順
対策を始める前に、今どう出ているかを記録しておきましょう。作業の前と後で比べると、変化が分かります。
- 同じ質問を用意する:「船橋で〇〇(業種)のおすすめは?」「〇〇(店名)の営業時間は?」など、3〜5個。
- 条件をそろえて聞く:ChatGPT は検索をオンにし、どちらもログアウトした状態かシークレットウィンドウで聞きます。
- 結果を記録する:日付・AI・質問・お店が出たか(何番目か)・答えに付いた出典のリンクを、表にメモします。
- 出典を見比べる:Gemini が Google マップを、ChatGPT が口コミサイトや別のサイトを出典にしていれば、それぞれが見ている場所の違いがそのまま見えます。
- 月に1回くり返す:AIの答えは毎回変わるので、1回の結果ではなく、続けて見たときの傾向で判断します。
ChatGPT に出てこないときの原因の調べ方は ChatGPTにお店が出てこない5つの原因と、今日からできる確認方法 で、5つに分けて解説しています。